さて、6月からニコニコ動画でのネット配信や劇場公開などを控えている 『
APPLESEED XIII』(アップルシード13)ですが。
その公式サイトでは、表示するたびになにやら背景の絵が色々表示されてますよね。
その中にデュナンやブリちゃん、ましてや3DCGでもない妙なモザイク画のようなイラストが何枚か表示されているのにお気づきでしたか?
普通の人が見るとなんじゃらほい、な絵ですが、実はギリシャ神話関連を見慣れている方には結構メジャーな物ばかりです。 原作のアップルシードはギリシャ神話の登場人物(神)や逸話を色々と流用していますので、
まぁネタ的にここで取り上げてみましょう。 アップルシードの話題を活性化させるためにもね!(うぅ・・・
まずこちら。

これは知ってる人も多いかな? アテナ女神の全身像です。
アテナ(Athena)はギリシャ神話でオリュンポス十二神の一人(一柱)です。
アップルシード内にも登場していますね。
この全身像は、元はパルテノン神殿にあったのですが今はその姿は無く、ローマ時代にレプリカとして作られたのが写真のアテナ像です。
「ヴァルヴァキオンのアテナ(Varvakeion Athena)」 や 「アテナ・パルテノス(Athena Parthenos)」 などと呼ばれている立像です。
AS13 の方のイラストでは判り難いですが、その右手にはニケ(Nike)がちょこんと乗っています。 ニケは翼を持つ勝利の女神です。
せっかくアップルシードの登場人物なのにちゃんと描いてくれてないニケかわいそう(苦笑)
続いてこちら。

ライオンを狩るアレキサンダー大王とクラテロスのモザイク画です。

向かって左、帽子かぶってフリチンなのが有名なアレキサンダー大王(Alexander the Great、アレクサンドロス3世)で、そして右側のマントフリチンが大王に仕えていたマケドニア王国の将軍クラテロス(Crateros)です。
アレキサンダー大王の狩りの様子は色々なモチーフが存在します。 が、まあ言ってもそれは単純に狩りの様子なだけ。 特にギリシャ神話とは関係もなく・・・せいぜい、人間であるアレキサンダー大王は偉大であるからオリュンポス十二神に続く13番目の神に匹敵するだとか、自らをギリシャ神話最大の英雄ヘラクレス(Hercules)の末裔であると称していたとか、色々と話は残っていますが。
AS13 にはどのように話を絡めてくるのかな? ライオン狩り? 神にたてつく人間(もしくはバイオロイド)の様子? 期待しておきましょう。
最後はこちら。

ボクシングをする少年です。 ・・・え。 なんでこの絵が?(笑)
このフレスコ壁画は、三日月形で有名なサントリーニ島のアクロティリ遺跡から発掘されたものです。 ボクシングをする少年、という呼称はあるのですが、そのグローブをはめた手の部分は発掘時には欠損していて、修復家が勝手に(?)描き足したので実際にはボクシングなのか何なのかはわかっていません。
・・・という絵なのです。
これ何か AS13 に絡めてくるのかなぁ。 単純にボクシングとかなのかなぁ。 それとも AS13 のスタッフがこの絵を古代の戦士の絵と誤解して流用したとかだったらお粗末だなぁ(苦笑)
といった感じでいかがでしたでしょうか。 他にも AS13 のトレイラー中には色々なモニュメント等が出てきていますので、6月以降の本映像を含めて、それらを注意深く観察してみるのもまたよいかもしれません。
また以前に特集したアップルシードの記事も読んでいただければと。 年表をじっくり眺めていると、士郎正宗氏の当時の構想の断片が読み取れて面白いですよ。
posted by sTwo at 22:49
|
Comment(0)
|
特集記事