3Dアニメとなった仙術超攻殻オリオン、週末に開催されているグッドデザインエキスポにて上映。
- GOOD DESIGN EXPO 2010
- 開催日: 8月27日(金)〜8月29日(日)
- 場所: 東京ビッグサイト 東5,6ホール
- 3Dシアターにて上映

Original manga copyright:c Shirow Masamune/SEISHINSHA
観て来ましたので寸評をば・・・
いやーもうヒドイw 映像トラブルかと思った。
「士郎正宗によるSci-fiファンタジー大作『仙術超攻殻オリオン』を原作に、日本が誇る手描きアニメーションの3D作品としての可能性に国内トップ・クリエイターが挑戦したショート・フィルム。」 多分この”手描き”がネックになったと思う。
5分程度のショートフィルムなのに冒頭で文字の説明だらだら流したり同じカットの流用で尺稼ぎする有様。そして”手描き”だからだろうか、秒間のコマ数が10コマとかそんなんじゃなかったかな。見にく過ぎる。
静止画で3Dに見える、は、まあいいとして。、実写を3Dで撮る、ポリゴンCGで立体視を表現する、だったら最低でも1秒のコマ数が30とかそれに近いレート出さないと厳しい。動いているオブジェクトの動線のつながりが不明瞭になってしまう。
通常の手描きアニメは秒間24コマとかだと思うけども、そのコマ数で(高速な)動きを表す場合はたいてい手描きの「モーションブラー」をつけてデフォルメで表現すると思う。そうすることで動線が表現できるからねぇ。でも3Dオリオンはそれより少ないコマ数で、目立ったブラー表現無し。
そもそもこれを作ろうとしたコンセプトが不明瞭。ショートフィルムという短い時間で、手描き3Dを表現したいならそれに特化すべきだし、物語を魅せたいなら少ないカット数で表現できることをもっと考えるべき。3Dオリオンはどっちつかずの中途半端。
「実験作」というのならもっと実験してから表に出せい!と言いたい・・・これでシーグラフに出すとか、何考えてんだ・・・と、いうわけで、士郎正宗氏は、映像化というジャンルにはホンっと恵まれない御方だなぁ、といつもの決まり文句で〆。